数年ぶりに健康診断に行ってきました。現在は夫の扶養に入っているため、毎年、無料健康診断のお知らせが来るのですが、企業や学校などと違って自分で予約して行かなくてはいけないため、なかなか行けていませんでした。
よくよく考えると、最後に行ったのは5年前(ありえない!)”あけばあくほど 行きづらくなる 健康診断”(字余り)そんな川柳ができてしまいそうですが、年齢も年齢ですし(40代後半)、家族のためにもまだまだ元気に長生きしないといけないので、勇気を出して行くことにしました。
この無料健康診断なのですが、とにもかくにも無料なので予約が取りづらい。これが行くのが億劫になってしまう原因のひとつなのですが、案の定、予約の電話をしたところ空いている日にちが3ヶ月後以降とのこと。それでも、勇気を出して電話したので3ヶ月後の今年の2月に予約を入れました。(予約の電話をしたのは昨年の11月)
あっという間に年も明け、2月中旬になり予定通り健康診断に無事に行くことができました。身長と体重を測って、血圧を測り、それから採血。さらに、胴囲を測り、お医者さんの問診を受けて終了。なんでこんな簡単ですぐ終わるのに何年も行けていなかったのか、自分でも謎すぎて笑えました。
それから約2週間後、血液検査の結果が郵送で自宅に届きました。おそるおそる封を開けてみると、、、、な、なんと『要精検査』の文字。えーーー、一瞬で顔面蒼白。さらに、おそるおそる詳細をみると、、、中性脂肪が正常値から外れていかなり低いでありませんか。もともと中性脂肪は少ない方でしたので、納得と言えば納得の結果なのですが。しかし、よくよく考えると、健康診断で採血をした時間が午後。前日の夜から何も食べていない状態で臨んだのでそのせいかな〜と思いましたが、やはり『要精検査』の文字は私の心に重くのしかかりました。
検査結果が届いたのが金曜日の夕方で、病院はすでに受付終了。紹介状が使える病院が土日の一般外来はやっていなので、病院に行くとしても週明けの月曜日。「あ〜、行くとしても3日後か〜」その週末は生きた心地がしませんでした。「最近、疲れやすいのは何か病気が潜んでいるからかもしれない」「余命何ヶ月とか言われたらどうしよう」「即入院とかになったら、家のことはどうすれば良いのか」などなど、もともと心配性の私は頭の中がぐるぐるして落ち着かない気持ちでいました。
そして、なんとか迎えた月曜日。ドキドキしながら内科へ(中性脂肪に関してなので内分泌科)。最初、看護師さんが健康診断の検査結果をみてくださったのですがその時点で「あ、これたぶん大丈夫」と言ってくださってくれて、、私の悩みに悩んだ週末はなんだったのかと思いつつも「大丈夫」という一言にそんなことどうでもよくなり、かなりホッとしたのを覚えています。不安な時の「大丈夫」という言葉の重みを改めて感じましたね。それはさておき、一応もう一度採血をとり調べてみることになりました。
話は脱線しますが、私は日頃から占いを使って自分を占ったりしているのですが、この時も当然に「病院どうなる?」と占っていました。だいたい「卦ぽん」と言うアプリを使って梅花心易で占うのですが、今回はやたらと「坎(かん)」が出ていました(不安なときは思わず何度も占ってしまうのですが、同じ事柄について何度も占うと当たらなくなるので本当は良くない)。病気で「坎」というと、どちらかというとネガティブな印象なので、その結果もあって心の中ではまだ安心できずにいました。
それが、その採血をとる際にまさに占いの結果で出た「坎」ぽい出来事がおこったのです。坎には中年男性という意味もあるので、勝手に「中年おじさまの祟り」と名付けたその出来事とは。まず病院の内科の待合スペースは大きな病院だけあってとても広いのですが、そこに志村けんがコントで出てきそうなおじさまがいらっしゃいました。どうやったらそんな寝癖つくのかわからないほど髪の毛が爆発し、服もボタンをかけ違えているんじゃないかと思うほど雑に着てていらっしゃました。そのおじさまを見た私は、思わず吹き出しそうになり心の中で大笑いしてしまいました。
そんな中、採血の順番が来ました。すると、採血をしてくださる看護師さんがこれまた中年のおじさまで、、、このとき何か嫌な予感がしましたが、採血する人を変えてくれとも言えず、そこで採血してもらうことになりました。すると、一度腕に針を刺してしばらくして終わった〜と思ったら、何やらもう一回打つ準備をしているではありませんか。「あれ?2回採るのかな?」と思いつつ、2回目の注射。なかなか血が出なかったのか、しばらくしてやっと終わりました。そして最後に「すみませんでした」の言葉を聞いて「1回目失敗したんかーーい!!」と心の中で叫びました。
きっとこれは、待合室のおじさまを見て笑ってしまった祟りだ、、「坎」おそるべし。と我ながら良い解釈できたなと謎の満足感にひたりつつ、気持ちをポジティブに切り替え血液検査の結果を待ちました。その間、また志村けんおじさんがうろうろしていたのですが、心の中で謝罪し中年おじさまの祟りを鎮めるよう努めました。そうこうしているうちに、結果が出て内分泌科の診察室へ。
結論としては、特に問題ないということでした。ホッと一安心、、と思ったのも束の間、ドクター曰く「中性脂肪は良いのですが、貧血がちょっと気になりますね。もしかしたら年齢も年齢ですし、もしかしたら婦人系の疾患が隠れている場合があるので、一度婦人科を受診された方が良いかもしれません。」
出たー!!また「坎」。坎には「隠れている」という意味合いもあるので「やっぱりきたかー」という感じでした。すると、それを横で聞いていた看護師さんが「(この病院に)産婦人科あるから、あ、でももう今日は受付終わってるから、また行かれると良いですよ」と。
『この流れは絶対、行ったほうがいいヤツだ、、』
またもや、その日の夜は生きた心地がしませんでした。最悪のことをぐるぐると考えて、顔面真っ青、気分は地の底に落ちていました。それでもぐっすり眠れたので、これは長年生きてきたおばさん根性の図太さのようです。おばさん最高。
そして、翌日またもや朝イチで昨日行った病院の産婦人科へ。同じ病院なので検査結果も共有しているせいか、改めて採血も取ることもなく紹介状も不要で診察してもらうことができました。
問診で、産婦人科へきた流れを一通り説明したところ、先生(この日の担当医が女医さん。ここでは坎=中年男性の現象はでなかったみたい)曰く「確かに、貧血が気になりますね。年齢的にも40代の約50%の人が子宮筋腫ができるので、エコーでみて診ますかね。あと子宮頸がんの検査も一緒にしますね。」そう言われて、診察室へ。
あ、あ、ついにクライマックス、これまでの伏線を回収する時、いよいよその核心に触れる時がきた。と心の中でストーリーを展開させ、物語の主人公になっかのごとく妄想にひたっていたところ、診察されている状態で先生曰く、、
「(エコー見ながら)そうですね〜子宮筋腫はなさそうですし、他に大きな異常は見られないのですが、ただ、、子宮の皮が分厚くなっていて子宮全体が大きくなっていますね。けど、これ生理が止まればまた元に戻るので、生理を止める薬を使って生理止めましょうかね」
先生!!なんか軽〜くいってるけど、まあ、大きな病気ではなさそうだからひとまず安心ということでいいのか?と心の中で叫びながら。服を着て問診室へ。
私「子宮とか取らなくていいんですか?」
先生「う〜、もっと酷かったら子宮摘出した方がいいかもしれないけど、まだこれぐらいだったら生理止めるぐらいでいいよ思うよ。っていうか、あんまりそういうこと言う人いないけどね。笑」
私「子宮ない方が子宮頸がんの検査毎年受けなくてもいいし、楽かなと思って」
先生「どっちでもいいけど子宮頸がんの心配するんだったら、いま卵巣がんになる人の方が多いから子宮取るなら卵巣も取っちゃった方がいいよ。」
私「そうなると、大きな手術になっちゃいますね。う〜ん、やっぱり段階踏んだ方が良さそうなので、とりあえず生理止めます。」
先生「じゃあそうしましょう。生理を半年薬で止めて、半年復活させる感じでやっていきます。閉経するのが個人差はあるけど50歳前後だから、そのまま閉経する流れになると思います。薬なんだけど、飲み薬と注射どっちがいい?飲み薬は毎日飲んで、注射だったら月1回病院に打ちにきてもらいます。」
私「注射嫌いなので、飲み薬にします!(即答)」
先生「注射のが安いけどいい?」
私「じゃあ、注射にします!(即答)」
先生「(笑いながら)じゃあ、注射で。そんなに痛くないから大丈夫ですよ〜。では、注射は生理になってから5日以内に打つ必要があるので、生理になったら来てください。」
私「はい!わかりました!ありがとうございました。」
そんな感じで先生は終始、軽い感じで言っていましたが一応れっきとした病気のようで『子宮腺筋症』という病名だそうです。なぜこの病気になるのか原因はいろいろいわれていますが、占い的な観点でいうと、子宮に関する病気を易(八卦)であてはめると「坎」と「坤(こん)」。占いの結果がそのままでたな〜とちょっと嬉しくなりました(変態)。
また、そこの象意が過剰になると病気になると言われているので、私の場合ですと「坎=インプット、家に引きこもる、一人で活動する、コーヒーをよく飲む」や「坤=人のために尽くしすぎる、依存しすぎる、安定に執着する」などを続けたため、こういう結果を招いたのではないかと推測しています。
なにはともあれ、放っておいたら更に酷くなっていたようですので、ここでちゃんと病院に行っておいてよかったです。生理を止める副作用としては、生理を止めることによってエストロゲンという女性ホルモンが少なくなるので「更年期障害」がでやすといっていました。私の中では、単純に「生理終わる=おじさんになる」イメージが強いので、もしかしたら、おじさんっぽくなってしまうかもしれません。ですが中年おじさまの祟りは鎮圧したので大丈夫なことを祈ります。
ちなみに、子宮頸がんの検査結果は陰性でした。本当によかった。この数日間は本当に生きた心地がしなかったので、健康診断は毎年ちゃんと行こうと心に誓ったのでした(あたりまえ!)。
そんなこんなで、久しぶりに健康診断へ行った一部始終でした。たわいもないお話でしたが、最後までご覧くださりありがとうございました。
それでは、また。